不思議な話。

「桜言葉」という曲をレコーディングしている時、まだ見ぬこの人が聴いてくれている姿を無意識でイメージしていました。

たぶん、レコーディングに立ち会ってくれた方は覚えているかも。私が「これ、ご年配の方が一人で小さなCDプレイヤーで聴いた時、耳に優しい音になってるかなぁ？」って何度も気にしていたことを。あれって、この人のことです。出会って一目でわかった！

4月の桜の植樹ボランティアで出会った、仙台市若林区 三本塚の玲子おばちゃん。あの時、突然

「私、実は歌手なんですぅ。自分が作った歌聴いてくれますか？」

なんて言いだした私の歌を、じっくりと涙ながらに聴いてくれました。それ以来、びっくりするくらいファンになってくれて、CDを毎日のように聴いてくれているみたいです。

彼女の手書きの「桜言葉」の歌詞カード、見てください！ある意味「Sing!恵比寿」のメンバーより書き込みがすごい！（笑）

先日久々に玲子さんに会いに行った時に「この歌うたってねぇ〜、毎日 "今日からまた はじめよう！"って頑張ってるのよぉ〜」って。

そして4月に訪れた時は、瓦礫は片付いていたもののカラッポだった玲子さん宅のお庭が、私達がお庭に桜の苗木を数本植えたことがきっかけで、先日訪れた時にはお花でいっぱいになっていた！

「荒尾さん達が次に来てくれた時に見せようと思って！」と、お庭を綺麗にして待っていてくれたのです。元々庭いじりが得意だったんだと思う。でも震災後、何もする気が起きなくなっちゃってたんだって。

嬉しかったな。。

誰に何言われても、私はこうやって歌を作って、こうやって歌う。これが原点だってことを忘れなければ、きっと自分は大丈夫。

実は最近ウジウジしてたんだけど、玲子さんの時間は「桜言葉」で動き始めた。私も頑張らなきゃ。ありがとう(^^)